ビジネスを進めていく時に、この複雑な社会、世界において、自社だけでビジネスが完結することはほぼあり得ないことだと思います。
ごく当たり前のことですが、自社以外で、一緒に協働して物事を進めていくのに相応しい相手を探し、コミュニケーションをしっかりとり、できる限り考え方を理解しあって事業を進めていくことが必要になります。
人の世のこと、組織であれ、個人であれ、やはり人(ヒト)が大事ですね。AI、チャットGPT等など、インターネットの隆盛が叫ばれていますが、最後の砦は人間ではないでしょうか。
そういったお相手について、皆さまはどこまで知っておられますか?どの程度理解されていらっしゃいますか?
「長くお付き合いをしてきて、今まで問題がなかった、良好な関係が続いてきている、あの有名なAさんからの紹介だからよもや変な人物ではあるまい」などなど。こういった考え方はよくあることだと思います。
例えば「今まで長きにわたって良好な関係を築き上げてきた」という事実、「あの相手は合理的な判断をし続けてきた」という評価が先にあるからといって、まさに「今この時点」以降に、「良好な関係が永遠に続くだろう」「その人物だから非合理な判断をすることはないだろう」と本当に言えるかどうか、はあらためて考えておいてもよろしいかと思います。
相手を疑ってかかるということは倫理的、人間的にどうかという思いや感覚は残るかと思いますが、そのお相手を適正に評価すること、「人間は不定」なイキモノであると理解すれば、変化があるかどうか、そしてその変化の意味を理解することで、さらに良い関係が続けられるとも考えられます。
「パートナーリスク」とはこの世のことが人間が行なって生じることであるがゆえについて回る、永遠の課題だと考えますが、「リスク」は「機会(チャンス)」でもあります。そのため、パートナーをよりよく理解し、知ることが重要だと言えます。